新書嫁レビュー
投資とは「売り買い」ではなく「持っていること」だった
2026-08-14
投資とは、毎日チャートとにらめっこすることだと思っていた
投資と聞くと、画面に貼りついて値動きを追い、安く買って高く売る——そんな張りつめた世界を私は思い描いていました。だから自分には無理だと、ずっと距離を置いていたのです。お金のことはどこか後ろめたく、考えれば考えるほど焦りばかりが募り、何ひとつ手をつけられないまま時間だけが過ぎていく。そんな宙ぶらりんな感覚が、心の奥にずっと居座っていました。ところがこの本を読んで、その前提そのものが根底から崩れました。投資とは「買ったり売ったり」することではなく、「持っていること」なのだ、と。
山崎元・水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』はこちらから読めます。
上げ相場にも下げ相場にも、ただ「全部つき合う」
本書がすすめるのは、世界中の株式に低コストで分散投資するインデックスファンドを買い、あとは基本的に放っておくという方法です。相場が上がっても下がっても売らず、ただ持ち続けて「全てにつき合う」。共著者の水瀬ケンイチさんは個人投資家として2002年からこの方法を実践し、約20年で資産およそ1億円を築いたと本書で語られています。専業のトレーダーでもない一人の会社員が、仕事や趣味を楽しみながら到達した数字だという点に、私は静かな衝撃を受けました。短期の値動きを当てにいくのではなく、世界経済が長い時間をかけて成長していくことに、まるごと乗っていく。だから日々の上下を読む必要も、画面に貼りつく必要もないという理屈です。本書ではさらに、具体的なネット証券や商品の選び方、暴落に直面したときの心の保ち方、積み立ての続け方、よくある疑問への回答まで踏み込んで書かれています。読者の声にも「銘柄の選定は間違いない」「ほったらかしで良い」という実感がありました。なぜ売らずに持ち続けることが結果につながるのか、その続きはぜひ本書で確かめてみてください。
お金の不安に振り回される時間が、静かに消えていった
この考え方を知る前の私は、ニュースで「株価急落」と聞くたびに胸がざわつき、スマートフォンで何度も口座残高を確かめては一喜一憂していました。SNSで誰かの利益自慢を見ては落ち込み、お金のことが頭から離れず、休日でも心が休まらなかったのです。けれど「持ち続けていればいい」と腑に落ちてからは、その騒がしさが嘘のように静まりました。一日に何度も価格を見ていた習慣が消え、下げ相場のニュースも「いつものこと」と受け流せるようになったのです。空いた心の余白は、目の前の仕事や、家族と過ごす休日へと向かいました。お金を増やすことより、お金に心を奪われない時間を取り戻せたことのほうが、私にとっては大きな変化でした。判断を減らすことが、こんなにも日々を軽くするとは思っていませんでした。
知らないままだったら、私はずっと焦り続けていた
もしこの本に出会わなければ、私は「投資は特別な才能を持つ人のもの」という誤解を抱えたまま、何もせず焦り続けていたはずです。著者の山崎元さんは長年第一線で活躍した経済評論家で、もう一人の水瀬ケンイチさんは20年以上インデックス投資を続けてきた実践者です。理論と実体験の両輪があるからこそ、本書の言葉には地に足のついた説得力があります。同じように「お金のことを考えると落ち着かない」という感覚を抱えている方にこそ、この一冊が届いてほしいと思います。
山崎元・水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』はこちらから読めます。
※本記事にはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。
内容紹介
投資初心者も、もう迷わない
ほったらかし投資の公式本!
ベストセラー『ほったらかし投資術』が7年ぶりの全面改訂!
運用方法が過去2版と大きく異なり、
もっとシンプルに、もっとほったらかせるようになりました。
実行マニュアルから口座の開き方、
素朴な疑問へのアンサーなど大幅加筆で初心者も安心。
2024年スタートの新NISAにも対応。
お金の不安から解放されて、より良い人生を!
第1章 ほったらかし投資と人生のお金
「会社から自由になるためのお金」の意味
たどり着いた方法論は「たった、これだけ」がベスト
投資は決して「めんどう」ではない
誰でも同じ方法でいい
インデックス投資家になって、何が変わったか
など
第2章 ほったらかし投資の簡単!「実行マニュアル」
・早くから投資を始めて、投資資金を育てる
・最重要!「リスク資産」への投資額の決定方法
・「許容できる損失」をどう決めるのか?
・ 若者も高齢者も、リスクへの考え方は同じ
・iDeCo、各種NISAなどの「有利なお金の置き場所」の活用
第3章 実際に始めてみよう!
・インデックス投資の投資銘柄のファイナルアンサーはこれ!
・チェックポイント1 コスト(手数料)
・チェックポイント2 純資産総額
・ポイントサービスは重視すべき?
・口座開設の方法と手順
・SBI証券、楽天証券、マネックス証券のiDeCoのおすすめファンド
など
第4章 インデックス運用の基礎知識
・そもそもインデックス運用とは
・優れたインデックスを見極めるポイント
・「世界株」「S&P500」「先進国株」等に点数をつけると
・インデックス運用はなぜ優れているのか?
・現実のインデックス・ファンドには欠点もある
など
第5章 「ほったらかし投資」実践の勘所
・投資と上手く付き合えない人の3パターン
・「億劫」をどう解消するか
・「続ける」ことの重要性
・複雑にし過ぎないこと・動かないこと
・「コロナ・ショック」のような危機にどうする?
など
第6章 よくある質問にお答えします
Q ほったらかし投資でFIREできる?
Q まとまったお金がある場合は一括で投資したほうがよい?
Q バランス・ファンドはほったらかし投資向き?
Q ほったらかし投資のベストな終わらせ時は?
Q 仮想投資でほったらかし投資はできる?
など
特別鼎談 バンガード撤退後のインデックス・ファンドの未来
元バンガード/ステート・ストリート勤務の金野真弓さんに聞く
出版社による紹介文です(楽天ブックスの書誌情報より)。
書誌情報
- 書名
- 全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)
- 著者
- 山崎 元 / 水瀬 ケンイチ
- レーベル
- 朝日新書
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 発売日
- 2022年3月11日
- ISBN
- 9784022951670