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これが正しい!英語学習法 (ちくまプリマー新書 51)

斎藤 兆史

ちくまプリマー新書 / 筑摩書房

2007年1月1日発売

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新書嫁レビュー

近道を探すほど遠ざかる——英語が伸びなかった本当の理由

2026-06-13

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効率のいい勉強法を探し続けていた

英語の勉強で、私はずっと「もっと効率のいいやり方があるはずだ」と信じていました。何週間でマスター、聞き流すだけで身につく、目からウロコの新メソッド。そういう言葉に何度も飛びつき、教材を買っては途中でやめ、また別の方法を探す。その繰り返しでした。やってもやっても力がついた実感がなく、どこか足元が定まらない感覚がずっと残っていました。たぶん私のやり方が悪いのだ、もっと賢い近道があるはずだと、また検索を始めるのです。その認識を根底から崩してくれたのが、斎藤兆史さんの『これが正しい!英語学習法』でした。

斎藤兆史著『これが正しい!英語学習法』はこちらから読めます。

王道は一直線だが、平坦ではない

この本が最初に突きつけてくるのは、シンプルだけれど重い事実です。英語の習得に王道はあるが、その王道は平坦ではない、ということ。文法を正しく理解し、単語を地道に覚え、声に出して音読を繰り返す。書かれているのは、誰もがどこかで聞いたことのある、ごく当たり前の方法ばかりです。新しい裏技は一つも出てきません。けれども著者は、近道を探してさまよう時間こそが最大の遠回りなのだと言います。「数週間でできるようになる」「努力せずに身につく」といった甘い言葉に誘われて迷路に入り込むと、そこから王道に戻るのがかえって難しくなる。だから最初から正しい道を歩いたほうが、結局は早く目的地に着くのだと。本書は予習・授業・自習・復習という四つの段階に沿って、その王道の歩き方を具体的に示していきます。第一の予習編では準備の整え方を、授業編では文法と語彙の固め方を、自習編では音読を軸にした実践を、復習編では上達度の確かめ方と英語そのものの歴史までを扱う。巻末にはおすすめの教材まで紹介され、どの段階で何をすればいいかが地図のように見えてきます。なぜ音読がそれほど効くのか、その理由については、ぜひ本書で確かめてみてください。

焦りが消えて、机に向かえるようになった

この本を読む前の私は、勉強するたびにどこかで焦っていました。これは遠回りなんじゃないか、もっといい方法があるんじゃないか、と。その不安が集中を削ぎ、結局続かない。読んだ後、その焦りがすっと消えました。今やっている地道な音読や文法の復習が、まさに王道のど真ん中なのだと思えたからです。たとえば、毎朝同じ英文を声に出して五回読む。以前ならその五分のあいだも「もっと効率のいい方法があるのでは」と心が泳いでいました。今は同じ五分を、迷いなく口を動かすことに使えています。電車の中で英文を一行ずつ口の中で繰り返すとき、以前は「こんなことで意味があるのか」と疑っていたのが、今は「これでいいんだ」と腰を据えていられる。同じ作業をしているのに、心持ちがまるで違うのです。世界が一気に変わったわけではありません。でも、足元がぐらつかなくなったぶん、勉強が一日また一日と続くようになりました。

知らなければ、また迷路に戻っていた

もしこの本に出会わなければ、私はきっと今も次の近道を探していたはずです。著者の斎藤兆史さんは、東京大学で長く英語を教え、英国ノッティンガム大学で博士号を取得した英文学者で、現在は東京大学名誉教授です。四十年近く英語学習と教育に向き合ってきた人だからこそ書ける、地に足のついた言葉が一冊を貫いています。効率を求めるほど効率から遠ざかっていた自分に、まだ気づいていない人は少なくないと思います。斎藤兆史著『これが正しい!英語学習法』はこちらから読めます。

内容紹介

英語の達人になるには、文法や読解など、基本の学習が欠かせない。「通じるだけ」を超えて、英語の楽しみを知りたい人たちへ、確かな力が身につく学習法を伝授。

出版社による紹介文です(楽天ブックスの書誌情報より)。

書誌情報

書名
これが正しい!英語学習法 (ちくまプリマー新書 51)
著者
斎藤 兆史
レーベル
ちくまプリマー新書
出版社
筑摩書房
発売日
2007年1月1日
ISBN
4480687505