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発達障害と仕事 自分らしく働くために (扶桑社新書)

銀河

扶桑社新書 / 扶桑社

2022年11月1日発売

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新書嫁レビュー

発達障害を持つ人が「自分らしく働く」ために必要だったもの

2026-07-06

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発達障害の「支援」は、できないことを補うことだと思っていた

発達障害のある人への職場での支援というと、できないことを補完してあげること、特別なサポートを提供すること——つまり「欠如を補う」アプローチだと思っていました。「定型発達の人と同じように」働けるように助けることが支援だというイメージが強くあったのです。

しかしこの本を読んで、発達障害のある人が「自分らしく働く」ということは、定型発達の基準に合わせることではなく、自分の特性を理解した上で、それを活かせる環境と方法を見つけることだということが見えてきました。支援の方向が全く逆だったのかもしれません。

この本が、発達障害と仕事への見方を変えてくれました。

銀河著『発達障害と仕事 自分らしく働くために』はこちらから読めます。

特性を「弱点」から「個性」として捉え直す

本書は、発達障害の当事者でありながらビジネスの世界でキャリアを築いてきた銀河が、自身の体験をもとに、発達障害のある人が職場でどう自分らしく働くかを語った一冊です。扶桑社新書として、当事者の視点から書かれた実践的な内容となっています。

著者が強調するのは、ASDやADHDといった発達障害の特性は「欠如」ではなく「違い」であるという視点です。細部への強い集中力、パターン認識の鋭さ、特定の分野への深い探究心——これらは定型発達の文脈では「扱いにくい特性」として捉えられがちですが、適切な環境では圧倒的な強みになります。

著者が自身の体験として語るのは、「自分の特性が活きる仕事・環境を見つける」という長い試行錯誤のプロセスです。コミュニケーションの苦手さを抱えながらも、細部への集中力を活かせる仕事を見つけたとき、「自分はできない」という思い込みから解放されたという体験は、読者に確かな希望を与えてくれます。発達障害の特性は文脈依存性が高く、環境が変わればその評価が全く逆転することがあります。その事実を当事者の言葉で伝えてくれる著者の語りは、同じ悩みを持つ人への具体的なエールになっています。本書にはさらに、職場での上司・同僚との関係の作り方や、自己開示のタイミングについても具体的なアドバイスが語られています。ぜひ本書で確かめてみてください。

「多数派に合わせる」から「自分に合わせる」への転換

この本を読んでから、「できないことをどうカバーするか」ではなく「自分が自然に力を発揮できる環境をどう作るか」という問いの重要性が実感できました。

これは発達障害の有無にかかわらず、誰もが持てる視点です。自分の特性を正直に把握し、それが活きる場所を選ぶという姿勢が、働くことを「義務」から「自己実現の場」へと変えてくれます。「できないことを克服する」より「できることを活かす」という方向への転換は、働く意味を根本から問い直させてくれます。自分に合った環境を探し続けることへの肯定感が、この本から生まれます。

当事者が語る「発達障害と仕事の現実」

発達障害の当事者として職場でのさまざまな経験を経てきた銀河が、自分らしく働くための視点と具体的な方法を語った一冊です。当事者の言葉だからこそ持つ説得力と温かさが、読む人に届きます。

この本を読まなければ、発達障害の支援を「できないことを補う」という一面からしか見られず、特性を活かすという可能性を見逃していたと思います。

銀河著『発達障害と仕事 自分らしく働くために』はこちらから読めます。

内容紹介

ASD・ADHDの当事者で仕事が大の苦手だった
著者が見つけた自由に生きるコツ

ほんの少し価値観を転換すればありのままで幸せ
・空気が読めなくてもいい!
・メールは手抜きでいい!
・苦手や短所は克服しない!
・周りを積極的に頼る!
【目次】
第1章 苦手が得意に変わる「パターン化」の極意
(コツ01)最適なパターンさえ見つければ仕事はうまくいく
(コツ02)装備する武器を迷う前に、敵と戦いまくれ!
(コツ03)真っ先に海へと飛び込むペンギンになれ
(コツ04)相手によってパターン化を自由自在に駆使
(コツ05)自分のパフォーマンスすらもパターン化するべし
(コツ06)「If then プランニング」を使ったパターン化を心がける
(コツ07)TTPの法則
(コツ08)場所のパターン化で頭のスイッチオン!
(コツ09)ありがとうのパターン化で味方を増やせ
(コツ10)百里を行く者は九十里を半ばとす

第2章 「空気が読めない」からこそ、天才的な発想力を活かせる!
(コツ11)仕事で失敗しても死にはしない
(コツ12)みんなが敬遠する仕事こそ狙え
(コツ13)非常識力をアイディアの源泉に
(コツ14)目指すは不器用だけど正直なキャラ
(コツ15)職場で嫌われたときにすべきたったひとつのこと
(コツ16)批判を気にせずやり続ける
(コツ17)行動しないリスク>失敗するリスク
(コツ18)アイディアを活かすか殺すかは相談相手次第

第3章 論理的思考力の高さを最大限活かす方法とは?
(コツ19)社内のマニュアルやルール作りが得意
(コツ20)論理的思考力を最大限活かす
(コツ21)常に一言で伝えるように心がける
(コツ22)「サンドイッチ型トーク」を使いこなせ
(コツ23)メールは手抜きがちょうどいい!?
(コツ24)感情に関する言葉を操れるようにする
(コツ25)懐に入るには言葉を真似ろ
(コツ26)日記を毎日つける
(コツ27)ポジティブな言葉を浴び続ける
(コツ28)不安のマインドマップ化

第4章 私たちの十八番「過集中」を使いこなす!
(コツ29)忘れ物をしても死にはしない
(コツ30)情報管理は、ひとつのアプリにまとめる
(コツ31)走りながら考える
(コツ32)細かいタスクはまとめて秒速でかたづける
(コツ33)返すべきLINEやメールのみに最小限の力で集中する
(コツ34)メールでの丁寧さは敵
(コツ35)事務作業すら徹底的にスケジュール化
(コツ36)睡眠と休憩はもっとも大切な予定
(コツ37)過集中での失敗は仕事に活かすチャンス!?
(コツ38)こだわり×見える化で集中力を高めよう
(コツ39)「カラーバス効果」の利用法とは?
(コツ40)効率化へのこだわり
(コツ41)(注)本書のコツをすべてやる必要はありません

第5章 仲間がいればこだわりさんの強みは無限大に
(コツ42)人間は感情で行動する生き物だと理解する
(コツ43)「雑談は無駄」という考えが無駄!
(コツ44)「人に頼る=できない人」は大間違い
(コツ45)「こだわり」を出すのは周りに受け入れられてから
(コツ46)褒める技術で人間関係を強化しよう
(コツ47)誰かが困ったときは、得意スキルを披露する絶好のチャンス!
(コツ48)不得意だと言える勇気を持とう
(コツ49)お金にうるさい人とは距離を置く
(コツ50)知らない人が新しいチャンスを運んできてくれる

出版社による紹介文です(楽天ブックスの書誌情報より)。

書誌情報

書名
発達障害と仕事 自分らしく働くために (扶桑社新書)
著者
銀河
レーベル
扶桑社新書
出版社
扶桑社
発売日
2022年11月1日
ISBN
4594093426