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地獄の歴史

ジョルジュ・ミノワ川那部 和恵

文庫クセジュ / 白水社

2026年6月26日発売

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内容紹介

死後の行先を天国か地獄の二択で問われれば、多くの人は天国と答えるだろう。だが本書によれば、天国とは「多くの場合死ぬほど退屈な印象を与えるし(……)むしろ眠気を催す」。一方の地獄はといえば、「うって変わって饒舌で想像力が豊かになる」ほど人をひきつける。
本書は、口承文明から古代オリエント、ギリシア・ローマ世界、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、さらには近代・現代に至るまで、人類が思い描いてきた地獄の歴史をたどる通史である。宗教・哲学・文学・芸術を横断しながら、地獄という概念が時代と社会のなかでどのように生まれ、変容してきたのかを描き出す。
冒頭で著者は次のように語る。「安心しようではないか、地獄はたしかに存在する、そしてこれからもずっとそこにある」(本文より)。
 第三版に寄せて
 序文
第一章 口承文明における地獄
 I サハラ以南アフリカ
 II シャーマニズムの地獄
 III コロンブス以前のアメリカ
 IV ゲルマンとスカンジナビアの地獄
第二章 古代東洋の大宗教における地獄
 I メソポタミアの地獄
 II エジプトの地獄
 III ヒンズー教の地獄
 IV マズダー教〔ゾロアスター教〕の地獄
第三章 古典古代の異教における地獄
 I ギリシアの地獄ー詩人と哲学者
 II ルクレティウスの実存的地獄
 III プラトンの哲学的地獄
 IV ウェルギリウスの詩的で通俗的な地獄
第四章 聖書とヘブライの地獄
 I 聖書の古い観念
 II 地獄についてのヘブライ人のためらい(紀元前三世紀ー前一世紀)
 III ラビ文献とタルムードの地獄
 IV 新約聖書における地獄
第五章 キリスト教の地獄の精緻化
 I 民間伝承の地獄
 II 教義の基礎ー教会の教父たち
 III 修道者の幻視における地獄
 IV 神学者たちの地獄
第六章 キリスト教の地獄の派生形
 I イスラム教の地獄ー審判
 II イスラム教の地獄ー罰
 III 異端者と地獄
 IV 煉獄の誕生
第七章 中世から十六世紀までの地獄利用のあり方
 I 芸術家の地獄
 II 文学テーマとしての地獄
 III 恐怖の司牧神学に役立つ地獄
 IV 神秘主義者の地獄
第八章 地獄の絶頂と問い直し(十七世紀ー十九世紀)
 I 古典主義の地獄
 II 人口過剰の地獄
 III 十九世紀における硬化6
 IV 地獄批判(十八世紀ー十九世紀)
第九章 地獄の変容(十九世紀ー二十世紀)
 I 終末論的な恐怖の後退
 II キリスト教の地獄の隠蔽
 III 新しいタイプの地獄(十九世紀)
 IV 現代の地獄
 邦訳参照文献/参考文献

出版社による紹介文です(楽天ブックスの書誌情報より)。

書誌情報

書名
地獄の歴史
著者
ジョルジュ・ミノワ / 川那部 和恵
レーベル
文庫クセジュ
出版社
白水社
発売日
2026年6月26日
ISBN
9784560510766