内容紹介
吉川英治「剣難女難」、江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」、菊池寛「受難華」--これらの作品はいかにして多くの読者を魅了したのか。
純文学と並び、かつて幅広く親しまれた大衆文学。その作品は、新聞や雑誌、映画といった大正・昭和期のメディアを介し、大きな盛り上がりをみせました。
本書では、10の作品を取り上げ、その背景や要所をおさえながら、大衆文学とメディアが互いに高め合うさまを描き出します。
また、
「この作家にこんな作品が」
「この作品を書いたのはこの人だったのか」
そんな発見があるのも、本書の大きな魅力です。
作品が掲載された『キング』『新青年』などの雑誌についても、その成り立ちや隆盛を丁寧に紹介しており、当時の読書文化や出版界の熱気が伝わってきます。
著者の影山亮氏は、「桃太郎侍」の作者・山手樹一郎研究の第一人者。その研究により、第7回あらえびす文化賞特別賞を受賞しています。
大衆文学を知っている人にも知らない人にも、ぜひ読んでほしい一冊です。
【主な作家と作品】吉川英治「剣難女難」/林不忘「新版大岡政談(丹下左膳)」/山手樹一郎「夢介千両みやげ」/野村胡堂「銭形平次捕物控」/江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」/横溝正史「真珠郎」/大下宇陀児「蛍」/菊池寛「受難華」/獅子文六「箱根山」
はじめに
【第一部 時代小説】
第一章 吉川英治「剣難女難」
第二章 林不忘「新版大岡政談(丹下左膳)」
第三章 山手樹一郎「夢介千両みやげ」
第四章 野村胡堂「銭形平次捕物控」
【第二部 探偵小説】
第五章 江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」
第六章 横溝正史「真珠郎」
第七章 大下宇陀児「蛍」
【第三部 通俗小説】
第八章 菊池寛「受難華」
第九章 獅子文六「箱根山」
第十章 源氏鶏太「明日は日曜日」
本書で扱った主な作品とメディアの関連年表
出版社による紹介文です(楽天ブックスの書誌情報より)。
書誌情報
- 書名
- 斬って、解いて、恋をする メディアからひもとく大衆文学
- 著者
- 影山亮
- レーベル
- 帝京新書
- 出版社
- 帝京大学出版会
- 発売日
- 2026年8月10日
- ISBN
- 9784434382772