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80年代時間の読み方―これまでと一味違う“複線型”時間処理法 (ノン・ブック)

竹村健一

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新書嫁レビュー

1980年代という時代を読み解くと、現代の「常識」の出所が見えてきた

2026-06-24

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現代の「当たり前」は、ずっと昔から当たり前だったと思っていた

今の社会に当たり前のように存在するさまざまな「常識」——個人の自由、消費行動の価値観、情報との向き合い方——は、歴史の中でゆっくりと形成されてきたものだと漠然と思っていました。「当たり前」はいつも昔から当たり前だったのだという感覚が根強くあったのです。

でもこの本を読んで、現代の私たちが当然と感じる多くの価値観・行動様式・社会の前提が、1980年代という特定の時代に急速に形成されたという事実が見えてきました。80年代を理解することは、現代の「常識」の成り立ちを理解することだったのです。

この本が、現代社会の価値観への見方を変えてくれました。

竹村健一著『80年代時間の読み方』はこちらから読めます。

1980年代は「現代の価値観が生まれた時代」だった

本書は、国際政治評論家・コメンテーターとして1970年代から活躍し、「時代を読む」分析で知られた竹村健一が、1980年代という時代の本質を解読した一冊です。ノン・ブックのシリーズとして、幅広い読者に向けて語りかけるスタイルで書かれています。

著者が80年代を語るとき指摘するのは、この時代が単なる「バブル景気」の時代ではないということです。日米関係の大きな転換、個人消費の爆発的拡大、情報化社会の萌芽、グローバル化の加速——これらが複合的に絡み合いながら、現代社会の「当たり前」を形作った10年間だったというのが著者の視点です。

「なぜ日本人はこれほど消費に価値を置くのか」「なぜ個人のライフスタイルの多様化がこれほど当たり前になったのか」——こういった問いへの答えの多くは、1980年代という時代を振り返ることで見えてきます。「今が当たり前」という感覚を一度外し、それがいつ・なぜ生まれたかを問う姿勢が、現代社会を立体的に見る力になります。竹村健一ならではの広い国際的な視野と独自の時代の読み方が、80年代という時代を多角的に描き出しています。本書にはさらに、アメリカとの関係変化が日本の経済・文化に与えた影響、情報化社会への移行期に何が変わったかについても詳しく分析されています。ぜひ本書で確かめてみてください。

「なぜそうなっているのか」への問いが現代を見る力になった

この本を読んでから、日常生活の中で「なぜこれが当たり前になっているのか」という問いを立てるようになりました。当たり前を疑い、その成り立ちを歴史の流れの中で探ることで、現在の状況をより立体的に見ることができる気がしています。

過去の時代を「知る」ことは、現在を「理解する」ことに直結します。80年代という時代を読むことが、2020年代の今を読む力につながるということを、この本は示してくれます。時代を読む訓練は、過去のある具体的な時点を深く掘ることから始まり、それが現代へのまなざしを鋭くします。

時代を読むプロが分析した「80年代という転換点」

国際政治評論家として長年「時代の先を読む」ことを業としてきた竹村健一が、1980年代という時代の本質を解読した一冊です。現代社会の価値観の出所を知りたい人に、確かな知的手がかりを提供してくれます。

この本を読まなければ、現代の「当たり前」がいつどのようにして生まれたかを考えることなく、それを単に所与の前提として受け入れたまま過ごしていたと思います。

竹村健一著『80年代時間の読み方』はこちらから読めます。

書誌情報

書名
80年代時間の読み方―これまでと一味違う“複線型”時間処理法 (ノン・ブック)
著者
竹村健一
ISBN
4396101600