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不良化粧品一覧―資生堂よ、反論せよ (三一新書 (904))

平沢 正夫

三一書房

2013年4月1日発売

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新書嫁レビュー

「化粧品はお肌にいいもの」——その常識を疑った一冊

2026-06-09

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化粧品は肌を守ってくれるものだと信じて疑わなかった

化粧品は美しくなるためのもの、肌を整え、守ってくれるもの。テレビCMの澄んだ映像とともに刷り込まれたそのイメージを、私は当たり前のように受け入れていました。有名なブランドの製品なら間違いはないだろうという安心感もありました。棚に並ぶ製品の裏面の成分表示を真剣に読んだことなど、一度もありません。けれど肌が荒れたとき、その原因が日々使っている化粧品にあるのではと疑ってみても、何をどう調べればいいのかわからない。広告の言葉を信じる以外に判断のよりどころがない、その心もとなさが、肌の調子を崩すたびに心の底でくすぶっていました。

平沢正夫著『不良化粧品一覧―資生堂よ、反論せよ』はこちらから読めます。

「企業に反論せよと迫る」という異様なまでの覚悟

本書が放つ緊張感は、タイトルからすでに伝わってきます。大手化粧品メーカーの名前を正面から掲げ、「反論せよ」と迫る——1980年に刊行されたこの本は、化粧品に含まれる化学物質や、それによる健康被害の可能性を、消費者の側から告発しようとした一冊です。広告が描く美しいイメージの裏側で、何が肌に塗られているのか。その問いを、企業に忖度することなく突きつけていきます。あるレビュアーは「こんなことを書いて訴えられもせず差し押さえられることもなく販売され続けているということは、本当のことなのだろう」と記しています。別の読者は「内容は難しいけれど衝撃的だった」と感想を残し、また別の読者は読後に成分を意識するようになったと書いています。本書では、私たちが何気なく顔に塗っているものの正体を、企業の宣伝ではなく一次情報から確かめようとする姿勢が、一貫して貫かれています。

成分表示を読むようになり、買い物が変わった

この本に触れて以来、私の買い物の仕方が確かに変わりました。以前は商品のパッケージのデザインやCMの印象だけで手に取っていたのが、裏返して成分表示に目を通すようになったのです。聞き慣れない化学物質の名前を見つけると、その場でスマホで調べる癖がつきました。すべてを理解できるわけではありませんが、「広告を鵜呑みにしない」という一点だけでも、自分が選ぶ側に回った感覚があります。ドラッグストアの棚の前で、CMで観た商品を反射的にかごへ入れていた以前の自分とは、もう違う。あるレビュアーが書いていたように、自ら学んで声を上げる賢い消費者でありたいと、棚の前で立ち止まって一呼吸おいて考える時間が、はっきりと増えました。

何も知らずに、広告だけを信じ続けていた

この本に出会わなければ、私はこれからも化粧品の宣伝文句をそのまま受け取り、自分の肌に何を与えているのか考えもしないままだったはずです。古い本ですから、取り上げられている製品や情報は現在のものとは異なりますし、当時と今とでは規制も成分も大きく変わっています。それでも、企業の発信を一度疑い、自分で確かめるという消費者の姿勢そのものは、むしろ情報と広告があふれる今だからこそ重みを増しています。誰かが用意した「安心」をそのまま受け取るのではなく、自分の目で確かめる。その態度を持つかどうかで、毎日の選択の質は静かに変わっていきます。何を肌に塗るかは、毎日の自分への小さな選択です。その選択を誰かに委ねきってしまわないために、ぜひ本書で確かめてみてください。

平沢正夫著『不良化粧品一覧―資生堂よ、反論せよ』はこちらから読めます。

内容紹介

化粧品による健康被害を追ったジャーナリスト、平澤正夫のロングセラー

出版社による紹介文です(楽天ブックスの書誌情報より)。

書誌情報

書名
不良化粧品一覧―資生堂よ、反論せよ (三一新書 (904))
著者
平沢 正夫
出版社
三一書房
発売日
2013年4月1日
ISBN
4380800059