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ケアの倫理

岡野 八代

岩波新書 / 岩波書店

2024年1月23日発売

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内容紹介

身体性に結び付けられた「女らしさ」ゆえにケアを担わされてきた女性たちは、自身の経験を語る言葉を奪われ、言葉を発したとしても傾聴に値しないお喋りとして扱われてきた。男性の論理で構築された社会のなかで、女性たちが自らの言葉で、自らの経験から編み出したフェミニズムの政治思想、ケアの倫理を第一人者が詳説する。
序 章 ケアの必要に溢れる社会で

第1章 ケアの倫理の原点へ
 1 第二波フェミニズム運動の前史
 2 第二波フェミニズムの二つの流れーーリベラルかラディカルか
 3 家父長制の再発見と公私二元論批判
 4 家父長制批判に対する反論
 5 マルクス主義との対決

第2章 ケアの倫理とは何かーー『もうひとつの声で』を読み直す
 1 女性学の広がり
 2 七〇年代のバックラッシュ
 3 ギリガン『もうひとつの声でーー心理学の理論とケアの倫理』を読む

第3章 ケアの倫理の確立ーーフェミニストたちの探求
 1 『もうひとつの声で』はいかに読まれたのか
 2 ケアの倫理研究へ
 3 ケア「対」正義なのか?

第4章 ケアをするのは誰かーー新しい人間像・社会観の模索
 1 オルタナティヴな正義論/道徳理論へ
 2 ケアとは何をすることなのか?--母性主義からの解放
 3 性的家族からの解放

第5章 誰も取り残されない社会へーーケアから始めるオルタナティヴな政治思想
 1 新しい人間・社会・世界ーー依存と脆弱性/傷つけられやすさから始める倫理と政治
 2 ケアする民主主義ーー自己責任論との対決
 3 ケアする平和論ーー安全保障論との対決
 4 気候正義とケアーー生産中心主義との対決

終 章 コロナ・パンデミックの後を生きるーーケアから始める民主主義
 1 コロナ・パンデミックという経験からーーつながりあうケア
 2 ケアに満ちた民主主義へーー〈わたしたち〉への呼びかけ

あとがき
 参考文献

出版社による紹介文です(楽天ブックスの書誌情報より)。

書誌情報

書名
ケアの倫理
著者
岡野 八代
レーベル
岩波新書
出版社
岩波書店
発売日
2024年1月23日
ISBN
9784004320012