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新書嫁レビュー ・ 約 3 分

離婚した女性が「得した」とき、何を正しく知っていたか

離婚は「損する選択」だとずっと思っていた

離婚というと、財産を失い、生活が不安定になり、社会的な立場も弱くなる——特に女性にとっては「損をする選択」だという思い込みを長い間持っていました。だから離婚に関する法律や手続きについて積極的に調べようという気持ちが起きなかったのです。どうせ不利な結果になるのだから、詳しく知ったところで状況は変わらない——そんな諦めが先に立っていました。

その思い込みがあったせいで、「自分が持っている権利を正しく知る」という発想がなかなか生まれませんでした。「損だから考えないようにする」という回避の姿勢が、情報収集の扉をずっと閉じていたのだと今になって気づきます。でも実際には、正しい知識を持ち、適切な手順を踏んで離婚に臨んだ女性たちが、経済的な自立の糸口をつかんでいた事例が多くあることを、この本を読んで初めて知りました。

この本が、その思い込みを27の実例で一つひとつ崩してくれました。

「知っていたかどうか」が、離婚後の人生を決める

本書は、長年離婚問題に携わってきた著者が、実際の27の事例を通じて、女性が離婚においてどのように自分の権利を守り、財産分与・養育費・慰謝料などで適切な結果を得たかを詳しく解説した一冊です。

事例を読んで驚かされるのは、「知っていたかどうか」の差がこれほど大きいということです。婚姻中に築いた財産は、名義にかかわらず原則として共有財産として請求できます。専業主婦であっても年金分割の権利があり、別居直後から婚姻費用の請求が可能です。しかしこれらの権利を知らないまま感情的に交渉し、法的に認められているものを放棄してしまうケースが多くあります。

一方で正しい情報と手順を踏んだ女性たちは、たとえ収入がなかったとしても、自立のための経済的基盤を整えることができています。「離婚は損」という前提を一度外して「自分の権利を正しく把握してから判断する」という姿勢で向き合うことが、いかに結果を変えるかが27の事例から伝わってきます。本書にはさらに、離婚の際に感情的判断が招く落とし穴と、冷静に交渉を進めるための具体的な心構えについても丁寧に述べられています。ぜひ本書で確かめてみてください。

「知識は選択肢を増やす」という実感

この本を読んでから、「権利は知らなければ行使できない」という当たり前のことが、ずっと切実に感じられるようになりました。離婚に限らず、人生の大きな転機において、自分が持っている権利と選択肢を正しく知っているかどうかは、その後の生活の幅を決定的に変えます。

「損だから調べない」という回避より、「正しく知ってから判断する」という姿勢が自分を守ることにつながるという確信が、27の事例を通じて持てました。

27の実例が示す「知識が人生を変える」という事実

長年離婚問題と向き合ってきた著者が、具体的な事例を通じて女性の権利回復の可能性を示した一冊です。感情論や道徳論ではなく、法的な観点と実際のケースに基づく解説であるため、非常に実践的な情報として読めます。賛否の分かれる離婚というテーマを、感情ではなく知識の問題として捉え直す視点を与えてくれます。

この本を読まなければ、「離婚は損」という思い込みのまま、自分が持っている法的な権利を見えないままにしていたと思います。

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離婚で得した女性 27の事例集 ~離婚屋が見た、夫と別れたい妻たち~ (扶桑社新書) 三島 悟 / 扶桑社新書

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