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新書嫁レビュー ・ 約 3 分

美しさは肌の手入れではなく「立ち方」から始まっていた

美しさは化粧品と手入れの量で決まると思っていた

きれいでいるためには、いい化粧品を使い、丁寧に肌を手入れし、メイクの技術を磨くしかない。私はずっとそう信じていました。すっぴんに自信のある人は、もともと肌が強い、特別な人なのだと。だから鏡の前で疲れた顔を見るたび、足りないのは努力か才能のどちらかだと思い込み、どこかいつも追われるような気持ちがありました。何を足してもしっくりこない、その理由がわからないまま、化粧品ばかりが増えていったのです。けれど山本邦子さんの『なぜヨガをやる女性はすっぴんでも美しいのか?』を読んで、その前提がすっかり覆りました。

美しさの土台は「呼吸」と「姿勢」にあった

本書が語るのは、美しさは外から塗り重ねるものではなく、内側の状態が表に現れたものだ、という視点です。鍵になるのは姿勢、呼吸、新陳代謝。たとえば深い呼吸をすると余分な力が抜け、体のこわばりがほどけていく。正しく立つことで身体のバランスが整い、足裏まできれいになっていく。本書はこうした働きを、なんとなくの精神論ではなく解剖学にもとづいて一つずつ丁寧に説明していきます。読者レビューには「立ち方がわからなかったが、体幹のホームベースを意識するという方法はすごく参考になった」という声があり、その具体的な手がかりに膝を打つ人が多いようです。これまで無意識に繰り返してきた呼吸に、改めて目を向けたくなる、とも書かれていました。本書では呼吸が姿勢を整え、心と脳を落ち着かせ、リンパや体の中の水の流れまで変えていくという連鎖が、さらに踏み込んで描かれています。固いハウツーではなく、なぜそうなるのかという理由から入るので、ヨガを習っている人が「先生の言葉の意味がやっと分かった」と感じる場面も多いようです。巻末には症状別に、初心者でも始められるポーズも紹介されている。気になる方はぜひ本書で確かめてみてください。

朝の鏡の前で、焦らなくなった

この本を読んでから、私の朝が変わりました。以前は鏡の前で肌の粗を探し、何を足そうかと焦っていました。今は出かける前に、まず一度深く呼吸をして、足の裏で床を感じながらまっすぐ立つ。たったそれだけで、肩のあたりがすっと軽くなり、表情までやわらぐのが自分でもわかります。むくみが気になっていた朝も、体を動かすと顔まわりがすっきりしてくるのがわかります。汗をかきやすくなり、体が温まっていく感覚も増えました。美しさを「あとから足すもの」ではなく「整えれば現れるもの」として捉え直せたことで、鏡の前で過ごす時間が、足りないものを探して責める時間から、自分の状態を整える時間へと変わりました。化粧品を一つ買い足すより、深く呼吸して立ち方を直すほうが、よほど顔色が明るくなる。そんな小さな発見の積み重ねが、日々の安心につながっています。

知らなければ、ずっと外側ばかり探していた

この本に出会わなければ、私はこの先も化粧品の棚の前で、足りない何かを探し続けていたはずです。著者の山本邦子さんは、全米アスレティック・トレーナー協会公認のトレーナーで、米国の大学院で運動力学を修めた専門家です。プロゴルファーの宮里藍さんの専属トレーナーを長年務めたほどの人が、体の仕組みから美しさを説いている。だからこそ、その言葉には地に足のついた説得力があります。自分の美しさを外側にばかり探してきた人ほど、一度この内側からの視点に触れてみる価値があります。

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