英文法は「とにかく覚えるもの」だと思っていた
英文法は、例外だらけのルールを一つひとつ暗記していくものであって、理解よりも記憶が大切——そんな思い込みが根強くありました。だから文法を学ぶときも「理由はともかく、このパターンはこう使う」という形で暗記を積み重ね、それがうまくいかないと「自分には英語センスがない」という結論に向かっていたのです。
でもこの本を読んで、英文法には「なぜそうなるのか」という理由があり、その理由を知ることで暗記しなくても正しい英語が使えるようになるという事実がわかりました。英語には英語の論理があり、それを理解することが最短の英語習得への道だということです。
この本が、英文法への見方を根本から変えてくれました。
「なぜそうなるのか」がわかると、英語が見え方が変わる
本書は、英語教師・英語教育研究者として活躍してきた時吉秀弥が、日本人が英語でつまずきやすいポイントを29の「黄金ルール」として整理した一冊です。宝島社新書として、実践的な英語力アップに向けた内容が分かりやすくまとめられています。
著者が示す「黄金ルール」は、文法の暗記項目ではなく、英語の論理を理解するための原則です。たとえば、英語の時制は「現在形は習慣・事実を表し、現在進行形は今まさに起きていることを表す」という区別が基本ですが、日本語との対応が完全ではないため日本人は混乱します。この違いの「理由」(英語話者の時間感覚と日本語話者の違い)を理解すると、どの時制を使うべきかが感覚的にわかるようになります。
同様に、不定詞と動名詞の使い分け、前置詞の本質的な意味、冠詞の使い方——これらの「なぜ」を理解した上でルールを覚えると、記憶への定着が全く違います。「例外のない原則」として英語の論理を捉え直す視点は、英語との関係を変えてくれます。著者は日本人が英語でつまずきやすいポイントを丁寧に分析し、英語の論理を体感として掴むための具体的な練習法も示しています。本書にはさらに、日本人が特につまずきやすい29の文法ポイントについて、わかりやすい例文とともに解説されています。ぜひ本書で確かめてみてください。
英語が「暗記の教科」から「論理の言語」に変わった
この本を読んでから、英語の文章を見るときに「なぜこの形なのか」を考えるようになりました。理由がわかると記憶への定着が全く違うことも実感しています。以前なら「また例外か」とあきらめていた場面で、「これには必ず理由があるはずだ」という姿勢で向き合えるようになり、英語への苦手意識が少しずつ変わりました。
英語を学ぶ上での「わからなさ」の多くは、「理由なく覚えさせられた」という過去の経験から来ているのだと気づいたとき、英語への向き合い方が変わりました。
英語教師が伝える「丸暗記ゼロの英文法」
英語教育研究者として長年にわたり活躍してきた時吉秀弥が、英文法の「なぜ」を丁寧に解説した一冊です。理由を知ることで英語が感覚的に理解できるようになるという経験は、読後に確かな手応えとして残ります。
この本を読まなければ、英文法を「覚えるしかないもの」として片づけたまま、英語の論理という面白い世界を見逃していたと思います。