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新書嫁レビュー ・ 約 3 分

「体は才能で決まる」と思っていた自分が、プロ格闘家に教わったこと

体を鍛える能力は、生まれつきのもので差が出ると思っていた

筋肉のつきやすさ、体の動かしやすさ、パフォーマンスの高さ——こういった身体的な能力は、生まれつきの才能や体質によって大きく決まると思っていました。「できる人」の体は最初から違う、という諦めが、体の使い方を真剣に学ぼうという意欲を奪っていたのです。

だから「プロアスリートが体を作る方法」を学んだところで、自分のような体質には関係ないだろう、という感覚がありました。体を変えるためのトレーニングや食事管理を真剣に取り組んでも、才能のある人ほど変わることはできないはずだ——そんな思い込みが先にあったのです。

この本が、体への見方を変えてくれました。

「体の使い方」は学べる技術だった

本書は、プロ格闘家として活躍してきた戸井田カツヤが、ビジネスパーソンをはじめ「できる人」が持つ身体の特徴と、それを自ら作り上げる方法を解説した一冊です。著者はイースト新書Qというシリーズで、スポーツの世界で培った身体への知見を一般向けに伝えています。格闘家として培った体への向き合い方は、ビジネスの現場で生きる人にも通じる普遍的なものです。体を追い込んだ経験を持つ人の言葉は、机上のアドバイスとは説得力が全く違います。

本書が伝えるのは、「体は才能の問題ではなく、正しい使い方と習慣の積み重ねで変わる」という事実です。格闘技の世界で真剣に体と向き合ってきたプロだからこそ語れる、体の動かし方・鍛え方・回復の仕方についての具体的な知恵が詰まっています。

特に興味深いのは、「できる人」がなぜ体の管理を重視するのかという視点です。パフォーマンスの高い人が体に投資する理由は、単に健康のためではなく、集中力・判断力・行動力といったビジネスや人生の質に直結するからです。身体への向き合い方が、仕事や生活全体の質を変えるという視点は、「体のケアは運動好きだけのもの」という思い込みを崩してくれます。本書にはさらに、日常に取り込みやすいコンディショニングの習慣についても具体的に紹介されています。ぜひ本書で確かめてみてください。

「体への投資」が、全ての質を上げると分かった

この本を読んでから、体の状態と思考・行動のパフォーマンスが密接に連動しているという実感が持てるようになりました。疲れているときの判断力の低さ、よく眠れたときの頭の切れ——これらは当たり前のことですが、意識的にその関係を捉えるようになったのです。

体を整えることは自己満足ではなく、日々の仕事や生活の質に直接影響するインフラだという感覚が持てると、体へのケアへの向き合い方が全く変わります。疲れにくい体をつくることが、長期的なパフォーマンスの底上げにつながるという実感が持てました。

プロ格闘家が語る「できる人」の体作りの本質

実際に格闘技の世界でプロとして体を追い込んできた著者だからこそ語れる、実践的な身体管理の哲学と具体的な方法が詰まった一冊です。精神論ではなく、体の使い方という具体的なスキルとして伝えてくれる点が本書の価値です。プロの視点は、一般向けの健康本とは一線を画す実践的な深みがあります。

この本を読まなければ、「体は才能」という思い込みのまま、体の使い方という学べるスキルに気づかないままだったと思います。

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プロ格闘家流 「できる人」の身体のつくり方 (イースト新書Q) 戸井田カツヤ / イースト新書Q

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